26日、米連邦最高裁は連邦法「結婚防衛法」が結婚は男女間のものと規定している条項を違憲とし、同性婚のカップルも男女間の結婚と同等の権利が得られるべきだとの判断を示した。オバマ大統領は「法の下の平等を求め、長い間戦ってきたカップルの勝利」と歓迎する声明を発表した。
2013/06/27
米国の社会問題である同性婚への司法判断として注目され、米メディアは同性婚支持派の勝利と大きく報じた。最高裁は同性婚自体の是非については判断を避けたが、今後各州の法整備に大きな影響を与えるとみられている。
首都ワシントンの最高裁前に集まっていた支持派の人々は、判決の知らせに歓喜の声を上げた。ただ反対派の抵抗も根強く、米社会を二分する議論に終止符が打たれたわけではない。
最高裁はまた、同性婚を禁じたカリフォルニア州憲法の規定について、合衆国憲法に反するとした下級審の判断を事実上維持、同州での同性婚解禁にも道が開けた。(サンスポ)
また、、同性愛を支持する考えが広がっている同州ロサンゼルスの音楽界や映画界からは、短文投稿サイトのツイッターなどで歓迎の声が相次いだという。
同性愛者の権利を擁護する発言を繰り返してきた人気女性歌手レディー・ガガは「(最高裁判断を私たちの)誇りにしよう」と高く評価。「偏見を持つ人たちが少数派になった」と手放しで喜んだ。
俳優のレオナルド・ディカプリオは「歴史的な日だ。最高裁、よくやった」。同性愛者であることを公言している日系人俳優のジョージ・タケイも「偉大な祖国への信頼を新たにした」と歓迎した。
同州内でも同性愛者率が特に高いことで知られるロサンゼルス近郊のウェストハリウッドでは26日午後、1000人以上が大通りに集まって「勝利」を祝い、同性愛者ら性的少数派を象徴する虹色の旗を振りながらデモ行進した。(サンスポ)
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